【創業支援コラム】20150315 法人のメリット・デメリット
法人のメリット
法人(会社設立)のメリットは、節税効果が大きいことや、信用力が高いこと、そして資金調達・決算月などの面でも自由度が大きいことです。
節税効果
法人の場合、様々な節税効果を得る事が出来ます。
例えば法人の場合、経営者とその家族に退職金を支払う事が出来ます。退職金は所得税・住民税の負担が軽くなっています。また死亡退職金の場合、みなし相続財産となり非課税枠があります。
(個人事業の場合は事業主と同一生計内の親族への退職金の支払いは出来ません。)
その他、経営者への福利厚生費(生命保険等)が経費として計上出来る点、また欠損金の繰り越しが9年間適用される、減価償却を任意で出来るなどのメリットがあります。
信用力が高い
銀行からの借入は個人事業よりも、法人のほうがしやすいといわれています。
社員などを採用するときにも、法人である方が、働く側の印象もよくなり、採用が容易になります。
また、個人事業主とは取引をしないという会社も存在します。また、営業などの場合でも、法人のほうが相手に与える印象がよくなります。取引先が広がる予定などがあれば、法人の方がよいかもしれません。
資金調達の幅も広い
法人の場合、銀行からの借入以外にも株式の増資・社債の発行による資金調達ができます。
決算月が自由
法人は決算月を自由に決めることができるため、計画的な経営・節税対策などが行いやすいです。
(個人事業主は、1~12月の暦年が決算の期間と決められています。)
有限責任
法人の場合、出資額の範囲での有限責任であるため、リスクが少ないと言われます。
個人事業の場合、税金や借入金、買掛金など、自腹を切って返済しなければなりません。
(ただし、法人の場合でも経営者個人が保証人とならないと銀行からの融資が受けられないことが多いですので、大きなメリットとはいえません。)
法人のデメリット
法人(会社設立)のデメリットとしては、次のようなものがあります。
・会社設立にコストがかかる
・登記費用など会社を維持するためにもコストがかかる
・所得が低い場合は、かえって個人の場合よりも税率が高くなる
・赤字でも税金がかかる
・議事録や複式簿記による決算書の作成などの手間がかかる
個人で開業して数年実績を積み、経営が軌道に乗ってきてから、法人成り(会社設立)するのも良いかもしれません。
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